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縁起担ぎ

雛人形は何歳まで飾るの?飾る意味からの処分時期と供養の方法

雛人形と梅

我が家は娘たちがいるので「雛人形を飾る」桃の節句の時期が好きです。

それは、日本の古き良き文化や風情の意味を知った日からでした。

 

雛人形を飾る意味

元気な女の子の笑顔

雛人形は、なぜ飾るのでしょう。

成長する子供に災いが降りかからないように、人形が身代わりになってくれると言われています。

「厄祓い(やくばらい)」「厄除け(やくよけ」の意味が込められているのです。

家族が子供の成長を願い、人生を幸せに歩めるようにと雛人形を飾るようになったそうです。

 

雛人形を飾るのは何歳まで?

雛人形を飾る親子

雛人形は、子供が何歳まで飾るモノなのでしょうか。

「何歳まで」という特定の年齢はありません。

お住まいの地域の伝承が強く出ますので、各家庭で代々伝わっている風習に合わせて良いと言われています。

伝承などが受け継がれていない場合は、各ご家族の判断で決めて良いという考えが一般的です。

以下のような時期を目安に検討するご家庭が多いようです。

  • 成人するまで
  • 結婚するまで
  • 母親になるまで
  • いつまでも

an真正面私の地域は、「雛人形を飾っている家には、未婚の娘がいる。」と分かってもらえるように、お客様の目につく場所(外から見える場所)に飾りなさい。と伝承されています。

また飾る期間も、節分が終わってすぐの「大安」の午前中から4月3日の午前中までと、約2ヵ月間は飾って良いと伝承されています。

加えて4月3日を超えて飾り続けていると「婚期が遅れる」と言われていますよ(笑)。

私の住む地域では「結婚するまで飾る」という風習がとても強い地域なわけです。

そんな私の地域から車で10分くらい離れた地域に移動すれば、母から子へ、子から孫へと代々雛人形を受け継いでいく風習の地域になります。

少し離れただけで、全く異なる風習が伝承されていますので、各家庭で判断するのが良いでしょう。

では、何も伝承されていないご家庭の場合は、何歳まで飾ればいいのでしょうか。

そのお子様の成長と幸福を願う観点から、人形を兼用したり譲り受けたりすることは、本来はおかしなことだ。

(「人形の久月」より)

と説明していますので、参考にすると良いでしょう。

an指差し雛人形を選ぶ際には「迷ったら、人形の表情をじっくり見て、優しそうに微笑んで見える人形を選ぶと良いですよ。」とアドバイスされます。

選ぶ人によって、人形の表情が違って見えるということで、家族が我が子のために、じっくりと選ぶということです。

どこか我が子に似ているお雛様を選んでいるのかもしれませんし、知らず知らずに守ってくれそうな雛人形を選んでいるのかもしれません。

この観点からも、譲り受ける必要性は極めて低いのではないかとも思いますので、雛人形を飾る意味をしっかり理解して、「人形の久月」を参考に期間を決めれば納得がいくでしょう。

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雛人形を処分する時期

雛人形を持っているのに飾らないで、持っている事も忘れているというパターンが一番良くないことです。

いつか飾ることがあるかもしれないから。ということで保管し続けるのも、本来の雛人形の役目とは違うように感じます。

ですので、ご自宅の雛人形が役目を終えたと感じたら、雛人形を片付けて保管するのではなく、きちんと処分することを考えると良いでしょう。

「今まで、守ってくれてありがとう。」と思った瞬間が、処分の時期かもしれません。

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雛人形の供養の仕方

長年、子供を守ってくれた雛人形たちへ「ありがとう」の感謝の気持ちを込めて、丁寧に供養してあげたいものです。

役目を終えた雛人形を、そのままゴミの日に出して処分することは、あまり気持ちの良いことには思えない方も多いのではないでしょうか。

正直、オークションに出品したり、中古業者に買い取ってもらったり、施設に寄付したりなども、本来の意味から考えると、私の個人的な感情では首を傾げたくなります。

(もし、施設に寄付したいなら、施設の子供の幸せを考え、新しい雛人形を買って寄付するなら本来の意味に合っているような…。)

こちらの記事を読んで下さっているということは、きちんと供養をしてから処分しようと考えている方が多いと思います。

そういう方は、神社や寺院、代行供養にて人形供養をしてもらいましょう。

一般的には、

神社や寺院で人形を清めてもらい、お祓いをしてもらうとともに、処分にあたる方々に災いや悪い事が起こらないようにしてもらいます。

初詣などで人が賑わう神社や寺院などは、ほぼ人形供養を受け付けていることが多いですので、お住いの地域の近くから調べてみると良いでしょう。

お祓い(おはらい)を終えた雛人形を一度、自宅へ持ち帰り、一般ゴミとして捨てなければならない場合もあります。

「ゴミ袋に入れること」が心もとない、不安である。と感じる方は、お祓い後、そのまま納める事ができる神社や寺院であるかを、きちんと確認をすることも忘れずに。

お近くで人形供養をしてくれる神社や寺院を見つけられない場合は、一年を通して人形供養の代行をしてくれる日本人形協会に依頼する方法もあります。

電話もしくは、インターネットでの申し込みが可能です。

  1. 雛人形、五月人形、兜、抱き人形、市松人形、 舞踏人形、フランス人形、博多人形などの人形全般
  2. ぬいぐるみ、こけしなどの顔のついたもの
  3. 天神さま、羽子板などの顔をえがいてあるもの
  4. 鯉のぼり

なども代行供養してもらえるので、まとめて供養して頂くのも良いかもしれません。

⇒こちらから日本人形協会の代行サービスが確認できます。

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雛人形の供養にかかる料金

雛人形の供養料金は、あらかじめ「御祈祷料金」として定められている場合も少なくはありません。

定められていない場合は、

コンパクトタイプ 5千円~1万円

段飾り 1万円~2万円

を目安に検討するのが良いでしょう。

an指差しきちんと供養して感謝の意を表すことも、親として子供の為にやらなければいけないことかもしれません。

しっかりと供養したあとで、寄付をしたり、次の方へお譲りする方法を選ぶ方もいらっしゃいます。